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『かりん』は、影崎由那による日本の漫画作品。また、これを元にしたアニメ作品をはじめ各種メディア作品のメインタイトル。
概要
富士見書房の月刊漫画雑誌『ドラゴンエイジ』で2003年(平成15年)5月号(創刊号)から2008年(平成20年)3月号まで連載された。ただし本編連載終了後、番外編となる読切作品が2作品『ドラゴンエイジ』(同年5月号および6月号)に掲載されているため、実質的な連載終了は2008年(平成20年)6月号となる。
漫画単行本は、雑誌刊行元と同じ角川グループホールディングス傘下である角川グループパブリッシング(同社設立前の2006年〈平成18年〉までは角川書店)の「カドカワコミックスドラゴンJr.」レーベルにて全14巻で発刊されている。2009年(平成21年)1月9日には、『ドラゴンエイジ』2008年(平成20年)5月号と6月号に掲載された番外編と読み切り短編2作を収録した『かりんairmail 影崎由那短編集』が発刊された。
雑誌刊行元の小説文庫レーベル「富士見ミステリー文庫」より、ライトノベル版となる『かりん増血記』が全9巻および外伝2巻の全11冊にて発行された。扱っている内容は、原作漫画を補完するための小説版オリジナルストーリーとなっている。ドラマCDも発売された。
2005年(平成17年)11月3日(正確には11月4日)から2006年(平成18年)5月11日(正確には5月12日)までの間、深夜帯にてテレビアニメ版がWOWOWにて放送された。また、2007年(平成19年)9月14日から2008年(平成20年)2月22日までAT-Xでも放送された。
なお、連載期間は上記の通りだが、原作漫画本編における作内の時間は2003年(平成15年)4月から2006年(平成18年)3月までと2028年における断片的な時間で固定・構成されており(番外編は過去のストーリーを扱うことが多いため、この限りではない)連載期間=作内時間ではない。テレビアニメ版では、この作内時間に関するこだわりはほぼ無視されており、放映期間=作内時間となっている。
また本作終了直後に同じく『ドラゴンエイジ』にて連載された同作者による漫画作品『碧海のAiON』の舞台は、本作と同一の世界の違う土地であるとされており、設定にもある程度の共通性が持たされている。
あらすじ
椎八場市に住む女子高生・真紅果林には、人に言えない秘密があった。それは、自分が吸血鬼一家に生まれたことだ。幼い時から吸血鬼の何たるかを教えられて育ったが、なぜか血が増える増血鬼として覚醒してしまう。吸血鬼の弱点すべてが通用しない代わりに特殊能力がまったく使えないため、「落ちこぼれ」として兄や妹に馬鹿にされる憂鬱な日々を送っていた。
ある日、果林が通う学校に雨水健太という少年が転校してきた。健太を一目見た途端、果林の胸が大きく脈打った。
テレビアニメ
2005年11月4日から2006年5月12日にかけて放送された。全24話。ナレーションは滝口順平。
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