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〈ハルチカ〉シリーズは、初野晴による日本の推理小説のシリーズ。角川書店より2008年10月から刊行されている。
概要
廃部の危機にあった弱小吹奏楽部に所属するハルタとチカが、校内で起こる様々な事件(日常の謎)を解決する。推理小説だが、吹奏楽の甲子園・普門館(全日本吹奏楽コンクール)出場を目指す青春小説の面もあり、また同じ人を好きになった2人が対立する恋愛小説の面もある。
2015年6月にアニメ化が発表され、2016年1月から3月までテレビアニメが放送された。
2016年3月には実写映画化が発表され、2017年3月4日に公開された。主演は佐藤勝利(Sexy Zone)と橋本環奈。
あらすじ
退出ゲーム
シリーズ第1作。高校1年の秋から翌年の3月までの出来事を描く。
結晶泥棒
文化祭まで1週間を切った秋のある日、学校の掲示板に脅迫状が貼られた。今回で3年連続、内容は「屋台の食べ物に毒を盛る」。よくあるいたずらで、毎年何も起こらない。しかし、今年は違った。化学部から文化祭で展示予定の硫酸銅の結晶が何者かに盗まれていた。硫酸銅は劇薬であり、このままでは文化祭が中止になってしまう。ハルタとチカは犯人探しを開始する。
クロスキューブ
あまりに少人数なため、コンクールへの出場すら危ういチカたちの吹奏楽部。部員を確保しようと、普門館に出場経験のあるオーボエ奏者の成島美代子は、吹奏楽部にどうしても欲しい人材だった。ハルタと共に、成島の元へと向かったチカだったが、当の本人は「もう吹奏楽をやるつもりはない」とそっけない態度。説得を試みた結果、成島から渡されたのはとあるルービックキューブだった。
退出ゲーム
有力な部員の心当たりを聞いたハルタとチカ。その生徒は、プロのサックス奏者を父に持ち、自身の腕も確かなマレン・セイという生徒だった。早速、チカたちはマレンを勧誘に向かったのだが、彼は既に演劇部に入部していた。マレンを吹奏楽部に引き抜こうとしたチカの前に、演劇部部長の名越が立ちはだかる。
エレファンツ・ブレス
発明部の萩本兄弟が発明した発明品を巡り、チカは後藤朱里に会う。この春に中学を卒業して、新年度からはチカたちの後輩になるという彼女。さらにバストロンボーン奏者である後藤に対し、既に歓迎ムードのチカ。そんな騒動の中、ハルタに後藤が尋ねる。「エレファンツ・ブレスって、どんな色でしょう?」
初恋ソムリエ
空想オルガン
千年ジュリエット
惑星カロン
テレビアニメ
『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』(ハルチカ ハルタとチカはせいしゅんする)のタイトルで、2016年1月から3月まで放送された。P.A.WORKS制作。題字は英題の「&」をト音記号に似せカタカナ部分も音楽記号をイメージした作字とし、「ハル」は春らしい若葉色と桜色、「チカ」は夏らしい空色とオレンジを差し色とした。
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