Wikipediaの情報
『Fate/EXTRA』(フェイト・エクストラ)は、TYPE-MOONのビジュアルノベル『Fate/stay night』を原作とする対戦型ダンジョンRPG。開発は原作担当のTYPE-MOONと、イメージエポック。マーベラスエンターテイメントから発売。
原作『Fate/stay night』の設定を受け継ぎながら、ノベルゲームだった原作とは大きく異なった趣のRPGになっており、“まったく新しい、RPGとしての型月伝奇”と原作および今作のシナリオ担当の奈須きのこに称されている。主人公はオリジナルキャラクターで、最初に性別の選択ができる。
後にコミック版、ドラマCD版もリリースされたほか、また、2013年3月28日には、続編にあたる『Fate/EXTRA CCC』が発売された。さらには『Fate/EXTRA Last Encore』という題名でテレビアニメ化がなされた。2016年11月10日には、本作のシリーズ関連作『Fate/EXTELLA』が発売されている。
2020年7月22日には本作のリメイク作品となる『Fate/EXTRA Record』の制作を発表。メインスタッフは続投となり、開発スタジオは当時のプロデューサーであった新納一哉が立ち上げたスタジオ・TYPE-MOON studio BBが担当する。パブリッシングはバンダイナムコエンターテインメントが担当、発売時期は2025年を予定。
ストーリー
西暦2032年、月面に人類のあらゆる叡智を超える物体が発見された。「ムーンセル・オートマトン」と呼ばれるその物体は、あらゆる事象をコントロールすることが可能な力を持つことが後に判明する。意思ある者が持てば世界さえも掌握できる万能の願望機「聖杯」に等しいこの物体を手に入れるため、世界各地の組織・勢力が「ムーンセル・オートマトン」の作り出す霊子虚構世界「SE.RA.PH」にアクセスし、「ムーンセル・オートマトン」が自身に相応しい担い手を選別するために行う「聖杯戦争」へと参戦する。
SE.RA.PHによって作り出された月海原学園に通う学生である主人公は、ふとした事からその世界の違和感に気付く。学園生活の実態はSE.RA.PHによって運営される聖杯戦争の予選であり、制限時間内に元の記憶を取り戻さなければ脱落してしまうルールが定められていた。主人公は予選最終段階で倒れ息絶えようとするが、最後まで諦めなかった意思を見たあるサーヴァントによって救われ契約を果たす事となり、聖杯戦争本戦へと進む事となる。
トーナメント方式で行われる本戦では、初戦では予選で親友という役割を与えられていた少年・間桐慎二と、次いで優勝候補の一角にして優秀な軍人でもあるダン・ブラックモア、そして3回戦では聖杯戦争に参戦しているという自覚さえない無垢な少女・ありすと戦う事となる。一方で主人公は、本来ならば返還されるはずの本来の記憶が戻らず、なぜ自分が戦うのかすらわからなくなる。それでも主人公は生き残る事を目的に定め、敵対するマスターたちを破っていく。
そんな中ふとした事から、何かと世話を焼いてくれる二人のマスター・遠坂凛とラニ=VIIIの戦いを主人公は目の当たりにする。主人公は彼女たちを救いたいと願い、凛とラニはマスター権こそ喪失したものの主人公によって救われる。5回戦で因縁の敵ユリウス・ベルキスク・ハーウェイを苦戦しながらも、凛やラニの協力を得て倒した主人公であったが、6回戦ではその協力者であった少女と戦う事となる。
そして決勝戦では、現在地上の殆どを支配する西欧財閥の次期当主レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイとそのサーヴァント・ガウェインと死闘を繰り広げる。主人公はサーヴァントとの間に深い絆を結び、遂にこれを退けて聖杯戦争の勝者となる。しかしムーンセルの中枢で主人公を待ち構えていたのは、かつて主人公と同じく聖杯戦争を勝ち残った男トワイス・H・ピースマンだった。そして主人公の正体が、自我を持ったNPCであった事も明らかになる。トワイスは人類の発展のために聖杯の力を用いて戦争を起こす事が不可欠と説き、主人公にその代行を託すが主人公は拒否し、主人公とトワイスの間で最後の戦いが繰り広げられる。トワイスを下した主人公は聖杯に接続し、ゆっくりと最期の時を迎える。
Wikipedia