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『おまもりひまり』は、的良みらんによる日本語の漫画と、それを原作とする作品群である。作者やスタッフによる略称はおまひま。本作は原作者にとって、初めて「一般向け」に描かれた漫画作品であり、富士見書房『月刊ドラゴンエイジ』にて2006年7月号から2013年10月号まで連載されていた。連載の話数表記は「第1話、第2話、……」ではなく「一匹目、二匹目、……」となっていたものの、毎回新たな妖(あやかし)が登場したわけではない。
また本作はメディアミックス展開も行われた。『ドラゴンマガジン』2008年7月号よりノベライズが連載されている。さらに『月刊ドラゴンエイジ』2009年5月号にてテレビアニメ化が発表され、2010年1月から3月まで放送された。
あらすじ
主人公・天河優人は、ごく普通の高校生として暮らしていた。7年前に両親を亡くし、天涯孤独となってしまったこともあり、幼なじみの凜子の家族に世話になっているが、それ以外はどこにでもいるような少年であった。
そんな優人が16歳の誕生日を迎えた朝、謎の美少女「緋鞠」が突然現れた。そして、優人の祖父との約束でこれから優人を「護る」ため、ずっと優人のそばに付き従うと言う。しかし、その正体はなんと猫の妖だった。猫アレルギーにもかかわらず緋鞠に護られることになった優人だったが、「鬼斬り役」である彼を巡って次々と美少女たちが巻き起こすトラブルや妖が舞い込んでくる。さらに、日本三大妖怪の玉藻前・酒呑童子が暗躍をしていた。果たして優人はその身に秘められた「光渡し」の力を解き放ち、仲間たちを護れるのか。そして、緋鞠たちとの恋の行方は……。
テレビアニメ
2010年1月から3月まで、tvk、独立UHF局、BS日テレなどにて、全12話が放送された。
原作同様にパンチラやお色気シーンも健在で過激な描写も多い一方で、女性キャラクターの乳首などは描かれていない。テレビ愛知、tvk他一部の放送局では一部のシーンで表現規制が行われ、その際には、静水久の身体丸ごと、パンツの形の白抜き等不自然な規制となっている場合が多い。9話までは原作を踏襲したストーリーだが10話から最終話はオリジナルの展開である。
テレビアニメシリーズとしては極めて珍しく「映像を完成させた後、それに合わせてBGMを作曲する」という手法が取られており、これによって映像と音楽の親和性を高めている。そのため映像はテレビ放映の半年前にはすでに完成しており、公式サイトではこの手法を“あやかしサウンドシステム”と呼称している。アフレコ時期、声優陣ともに『そらのおとしもの』と重なっており(美名、野水伊織、大亀あすか、鈴木達央、根谷美智子)、アフレコ中に他作品での役名を言ってしまったり、クレジットされていない声優が「ガヤ」として出演していたりした。さらにアニメ第1話の野水伊織の演技が、
数時間前に声を当てた他作品の演技に似ていたことが指摘されている。また、
OPの終盤では回が進むごとに追加されたヒロインが優人のベッドの上にいるのを凛子に目撃され、その都度、優人が制裁を喰らうのがパターン化している他、各回のラストでは次回追加されるヒロインが登場する。
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