Wikipediaの情報
『賭博黙示録カイジ』(とばくもくしろくカイジ)は、福本伸行による日本の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で1996年から連載された。
続編として『賭博破戒録カイジ』(とばくはかいろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ』(とばくだてんろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ 和也編』、『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』が同誌に連載され、2017年からは『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』と題して3勤1休のペースで連載している。なお、同誌目次では全シリーズ一貫して『カイジ』となっている。
2019年6月時点でコミックスのシリーズ累計発行部数は2100万部を突破している。
本項では直接ストーリーが繋がっている続編であり、「賭博黙示録」と合わせて『カイジ』という一つの作品を構成している計6編、そしてこれらを原典として製作された複数の別メディア作品(アニメ・ゲーム・パチスロ機・実写映画)についても解説する。
概要
まともに働かず、自堕落な日々を過ごしていた主人公・伊藤開司(通称カイジ)が、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。命を賭けた極限の勝負の中での人間の思考、生き様が描かれており、作品独自のギャンブルと、「ざわ‥ざわ‥」の擬音やモブキャラの「黒服」などの福本作品独自の表現が特徴である。
元々は前後編の読み切りの予定だったが、福本がヤングマガジン編集部に限定ジャンケンのプロットを話したところで連載が決まり、その後、福本の最大のヒット作品になった。本作の大ヒットにより、それまで麻雀漫画家というイメージの強かった福本の名は一般にも大きく知られるようになった。
映像作品ではテレビアニメが『逆境無頼カイジ』のタイトルで日本テレビで制作され、2007年10月に第1シーズンが、2011年4月から第2シーズンが放送された。また、2009年10月には『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化もされた。映画は2011年11月に『カイジ2 人生奪回ゲーム』のタイトルでシリーズ2作目が公開(いずれも日本テレビ製作・東宝配給)。2020年1月には映画オリジナルストーリーとなるシリーズ3作目かつ完結編となる『カイジ ファイナルゲーム』が公開。2018年には中国でも『動物世界』のタイトルで映画化され、日本でも『カイジ 動物世界』の邦題で翌2019年に公開された。
第22回(1998年度)講談社漫画賞一般部門を受賞。
テレビアニメ
『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』(ぎゃっきょうぶらいカイジ アルティメット サバイバー)のタイトルで、2007年10月2日から2008年4月1日まで日本テレビほかにて放送された。全26話。内容は原作第1シリーズ『賭博黙示録カイジ』に相当する。第2期は『逆境無頼カイジ 破戒録篇』(ぎゃっきょうぶらいカイジ はかいろくへん)のタイトルで2011年4月から9月まで同じく日本テレビほかにて放送された。全26話。内容は原作第2シリーズ『賭博破戒録カイジ』に相当する。
2005年から2006年に同局にて放送されたアニメ『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』の主要声優やスタッフが多数参加している。
原作における過激な言動や行為はテレビ局の自主規制などにより若干抑えられた描写になっているが、ほぼ原作を忠実になぞっている。また、福本作品の特徴的な演出である「ざわ…」は効果音やBGM・背景に多用されている。
番組の最後には作中から主な台詞を紹介する「カイジ箴言」というコーナーが設けられた。第2期では台詞を紹介する「カイジ箴言リターンズ」か関連商品を紹介する「カイジ宣伝」のいずれか。題字は福本が担当した。
第1期最終回の「カイジ箴言」にて、2年後(2010年)をめざして第2期を制作・放送することが公表されるが、実際には約3年が掛かった。また、『破戒録篇』のエンディングアニメで『賭博堕天録カイジ』冒頭のデートシーンも映像化されている。
日テレオンデマンドでも配信されている。ただし、「カイジ箴言」と「カイジ箴言リターンズ」はカットされている。
2014年からはファミリー劇場で『闘牌伝説アカギ』と共に再放送されている。
2015年にはコロプラとのタイアップで、織田信成が特殊メイクでカイジに扮する『東京カジノプロジェクト』のテレビCMが放送された。
Wikipedia