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『妖怪アパートの幽雅な日常』(ようかいアパートのゆうがなにちじょう)は、香月日輪によるヤングアダルト小説作品。全10巻で講談社YA!ENTERTAINMENTから刊行されている。2004年、第51回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。略称は「妖アパ」。番外編として『妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記』『妖怪アパートの幽雅な人々 妖アパミニガイド』および『妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝』がある。2008年からは文庫版シリーズが刊行されている。深山和香によってコミカライズされ、『月刊少年シリウス』(講談社)2011年5月号に予告が乗り同年7月号より2021年10月号まで連載された。同誌2022年2月号から番外編が連載された。2022年2月号から同年6月号までは夕士と古本屋を描いたペルー編、2022年9月号から2023年4月号までラスベガス編、2023年7月号から2024年5月号までイギリス編となっている。その後、新章が同誌2024年8月号より連載されている。
深山和香は講談社文庫の期間限定の特大帯(実質2枚目のカバー)も手がけている。2018年10月時点でシリーズ累計発行部数は580万部を突破している。
世界観は香月曰く『地獄堂霊界通信』とリンクしているという。本作の舞台と地理的に近いらしく、上院町・イラズの森・森住神社などの名称が度々登場する。
あらすじ
稲葉夕士は中学一年生の時に両親を交通事故で亡くしてから身を寄せていた伯父夫婦の下を離れ、学生寮つきの高校に進学する。ところが、入居予定の寮舎が火事で全焼したため、行き場をなくしてしまう。夕士は、不思議な声に誘われて訪れた不動産屋で、格安のアパート寿荘(ことぶきそう)を紹介され、入居する。そのアパートは霊能力者や古物商など癖の強い人間たちに混ざって妖怪・幽霊の類いが暮らす、妖怪アパートだった。夕士は当初戸惑っていたものの、住人たちとふれあううち、居心地の良さを感じるようになる。学生寮が再建され、夕士はアパートを出て引っ越しするが、他人行儀な寮生同士の関係などに違和感を覚え、考えた末に妖怪アパートへ舞い戻る。再びはじまったアパート生活で、夕士はひょんなことから魔道書「小(プチ)ヒエロゾイコン」の持ち主となり、様々な出来事に出会う。
テレビアニメ
2017年3月24日に漫画版のテレビアニメ化が発表され、同年7月より12月まで『あにめのめ』枠にて放送された。アニメーション制作は『ドラえもん』のシンエイ動画が担当している。
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