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『緋弾のアリア』(ひだんのアリア、Aria The Scarlet Ammo)は、赤松中学による日本のライトノベルおよびそれを原作とするメディアミックス作品。イラストはこぶいちが担当。MF文庫J(メディアファクトリー→KADOKAWA)より2008年8月から刊行されている。略称は「緋弾」「アリア」「緋アリ」など。2020年12月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は900万部を突破している。
TBSほかにてテレビアニメ化され、2011年4月から同年7月まで放送された。また、アニメ放送と連動する形でソーシャルゲームがGREEおよびMobageにて配信された。
作者が同じ『やがて魔剱のアリスベル』(電撃文庫より刊行)と世界観を共有しており、登場人物も一部共通している。
2014年12月18日にはスピンオフ漫画『緋弾のアリアAA』(ひだんのアリア ダブルエー、Aria The Scarlet Ammo AA)のアニメ化が原作公式サイトなどで発表され、2015年10月から12月まで放送された。
あらすじ
凶悪犯罪に対抗するため、武力を行使する探偵「武偵」の存在が当たり前の社会。2009年、武偵を育成する東京武偵高校に通う青年・遠山キンジは、普通の生活を求めていた。しかし、ある日現れたSランク少女武偵である神崎・H・アリアと出会ったことにより、彼女を取り巻く戦いの日々に身を投じていくことになる。
I巻
高校2年1学期の始業式の日、いつも乗るバスに乗り遅れたキンジは、仕方なく自転車で登校する。しかし、その自転車には「武偵殺し」による爆弾が仕掛けられていた。そこに空からパラグライダーで登場した少女アリアに助けられる。それで難を逃れたかに見えたが、武偵殺しから別の攻撃を受け、二人は応戦。その過程でキンジはヒステリアモード(HSS)になり、それらを撃退する。その能力を見たアリアはキンジをパートナーとして選ぶ。
だが、キンジはある理由からHSSを封印しており、同様の手口によるバスジャックの事件では、それを発動させず、その結果、アリアからパートナーの解消を言い渡され、彼女はイギリスへの帰国を決意する。しかし、キンジはアリアが乗る飛行機が武偵殺しに狙われていることに気づき彼女と合流。そこで一連の犯人は2人の同級生・峰理子だと判明する。二人は理子と戦い、理子は逃走する。その後、損傷した飛行機を空き地に着陸させ、事なきを得た。そして、キンジは条件付きでアリアのパートナーになることを決意する。
II・III巻
魔剣(デュランダル)ことジャンヌ・ダルク30世やブラドとの対決、理子との再会を経て、キンジは行方不明だった兄・金一のヒステリアモード時の姿・カナと再会する。
IV・V巻
カナとの衝撃的な再会後、パトラ、カナ、そしてイ・ウーのプロフェシオン(教授)のシャーロック・ホームズと戦うこととなる。
VI・VII巻
夏休みの最終日、キンジは風の命令を受けたレキにある勝負を挑まれた結果、キンジはレキと共同生活することとなる。その後、ココ姉妹との対決、レキの過去と決意、「チーム・バスカービル」結成を経て、宣戦会議(バンディーレ)に巻きこまれてくいくこととなる。
VIII - XI巻
バンディーレによりイ・ウーは崩壊し、師団(ディーン)と眷属(グレナダ)に分かれて極東戦役(FEW)が始まる。バスカービルはディーン側に就くことを宣言する。ヒルダの襲撃、エル・ワトソンの登場。そして、キンジは二人と対決することとなる。
対決を終えたある日、キンジは自分以外のバスカービルのメンバーが重傷を負ったことを知る。それはキンジの妹を名乗るGIV(ジーフォース)の攻撃によるものだった。その後、ジーフォースはキンジと勝手に同居を始め、本人は武偵高校にインターン入学してくる。キンジは周囲に対して彼女は恋人ではなく自らの妹であることを示すため、ジーフォースにかなめと名前をつける。そして、ジーサードと対決することとなる。
XII巻
キンジはジーサードとの戦いの後、レキと共に武偵高校を退学になり、二人は東池袋高等学校に編入するが、彼自身は平凡な日々に違和感を覚える。
ある日、キンジは厄介事に巻き込まれそうになるが中学校時代の同級生で鏡高組組長の鏡高菊代に助けられる。キンジは菊代との再会、クラスメイトとなった望月萌との出会いを経て、ある決意をすることとなる。
そして、ジーサードはココの所属していた藍幇(ランパン)の孫の攻撃を受け、瀕死の重傷を負う。
XIII・XIV巻(香港編)
菊代の件を経て、自分の本質に気づいたキンジは武偵高校に復学する。そして、藍幇との対決を決意する。バスカービルは修学旅行II(キャラバンII)を利用して香港に向かう。バスカービルは香港で機会を伺うが、キンジは香港トラムで財布と携帯をすられたため帰る手段を失い、北角で仕方なく滞在する。その間に猴(孫の通常時の姿)に出会う。その後、藍幇と戦いになる。
バスカービルは藍幇との戦いに何とか勝利する。しかしそこにカツェ=グラッセが現れ、彼女らが行おうとしている企みを阻止することとなる。
XV - XVII巻(欧州編)
極東戦役は、アジアではバスカービルの活躍でディーンが優勢だったが、欧州ではグレナダが優位に立っていた。キンジはキャラバンIIに参加出来ず追試となったジャンヌらのチーム、コンテスラシオンに監査役として加わり、3年生向けの修学旅行V(キャラバンV)に合わせて行われる追試を利用して欧州戦線のバックアップに向かう。
そこではグレナダから逃げ出したリサと出会い、そして、ヨーロッパのグレナダ勢との対決することとなる。
グレナダとの対決後、あるきっかけでアリアにヒステリアモードのことがバレてしまう。
その後、アリアは緋緋神に覚醒する。
XVIII巻 - XXI巻(緋緋神編)
緋緋神になったアリアを元に戻すため、キンジはカナ・パトラと協力し、アリアを鎮める。問題を解決すべく、アリアは妹・メヌエットに会うためにイギリスへ、キンジはジーサードが政府のエージェントから狙われていることを聞き、レキらと共にアメリカに向かう。キンジらはエージェントのマッシュやLOOの攻撃を退け、色金が保存されているエリア51へ向かう。そこで瑠瑠色金を入手したキンジは続いてアリアのいるイギリスへ向かうが、メヌエットに難題を課されるだけでなく、英国王子のハワード、諜報員サイオンとの騒動に巻き込まれ、さらには鬼一族の介入を受けることになる。そして生きていたシャーロックの導きでキノクニに向かい覇美が保有する殻金を回収するも、時はすでに遅く緋緋神は覚醒してしまう。日本に戻り星伽神社でアリアを完全に乗っ取った緋緋神と相対したキンジは、苦辛の末にアリアを救出する。その際に緋緋色金の由来と望みを知った2人は、武偵としてその望みを叶え、色金にまつわる一連の騒動に終止符を打つ。
XXll巻 - XXV巻
アリアとの出会いを発端とする波乱だらけの1年を過ごしたキンジだったが、今度は公安0課に目を付けられただけでなく単位不足により留年してしまう。慣例に従い他校への転校を余儀なくされ、唯一の受け入れ先であるローマ武偵高に通うことになるが、父の仇である伊藤マキリが属する謎の組織『ノーチラス』と邂逅する。これを退けローマに渡ると、今度は自身の債権者である武器職人ベレッタに捕まり、彼女の監視下での新生活を余儀なくされる。そしてまたも迫る『ノーチラス』から2度にわたりベレッタを守ることに成功するが、代償としてローマ武偵高を退学処分となった。
XXVI巻 -
イタリアから帰国したキンジは、ベレッタの提案で武偵事務所立ち上げを決断。やや似た境遇に陥っていた同期の中空知と共に四苦八苦しながらも事業を成功させ、大学受験のための勉強を開始する。
XXVII巻
家にいるキンジの下に妹と名乗る少女が訪ねてきた。追っ手に追われており、自分を匿って欲しいと懇願される。その少女の正体はGシリーズの最新作であり、超能力を使うGVだった。
リローデッド キャストオフ・テーブル
BD/DVD初回限定版特典であったが、XIII巻とXIV巻の間に刊行された。
キンジ、アリア、白雪、理子、レキ、ジャンヌ、平賀文、風魔陽菜の8人が登場し、理子の提案でお互いの服を賭けてゲームで遊ぶ姿が描かれる。
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