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『Fate/Apocrypha』(フェイト・アポクリファ)は、TYPE-MOON作のビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』のスピンアウト小説。著者は東出祐一郎、イラストは近衛乙嗣。TYPE-MOON BOOKSより2012年12月31日から2014年12月30日まで全5巻が刊行された。
概要
武内崇によると、元々は『Fate/EXTRA』と同時期に、『三国志大戦』のような色々な英雄を複数の作家に描いてもらうところからスタートしたものの、諸般の事情で頓挫してしまったオンラインゲームの企画を小説作品としてリメイクしたものである。オンラインゲーム時の一部のキャラクター設定やインタビュー記事などは『Fate/complete material IV Extra material』に収録されており、東出、近衛、真田はいずれもその時からキャラクター設定を寄稿している。「アポクリファ」の名の通り、外典という形容詞がしばしば用いられている。
TYPE-MOONエース VOL.7にて、新作シリーズとして第1話(ACT1)が発表された。この短編は結局シリーズ化はせず、本編とは一部設定が異なり、舞台は新宿。冬木の聖杯戦争は継続されており、時系列的には『Fate/Zero』で描かれた第四次聖杯戦争より後とされていた。
2012年12月31日、TYPE-MOON BOOKSのオリジナルレーベル「TYPE-MOON BOOKS」から単行本第1巻が発刊。同年冬開催のコミックマーケット83では先行販売されている。当初は全4巻を予定していたが制作の過程で1冊増えることとなり、2014年12月30日に発売された第5巻で最終巻となった。
2019年から2020年にかけて角川文庫より文庫版が刊行された。
ストーリー
第三次聖杯戦争の折に冬木の地から失われた大聖杯「第七百二十六号聖杯」が発見されたことから物語は始まる。大聖杯を奪い、隠匿していたユグドミレニア家はその聖杯をシンボルに掲げ、魔術協会からの離反を宣言する。
それを討伐すべく派遣された魔術協会の部隊はユグドミレニアのサーヴァントに壊滅させられてしまうが、最後の生き残りが、大聖杯の予備システムの起動に成功。これにより本来の7騎に加えてさらに7騎、計14騎ものサーヴァントを召喚することが可能になった。ユグドミレニアの7騎のサーヴァントに対抗すべく、魔術協会側の魔術師もまたサーヴァントを召喚する。
こうして、ユグドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営と、ユグドミレニア家討伐のために魔術協会に雇われた魔術師集団「赤」の陣営による「聖杯大戦」がルーマニア・トゥリファスにて開始された。
テレビアニメ
2017年7月から12月までTOKYO MXほかにて放送された。なお、サーヴァントの役名表記は当初は「陣営・クラス名」となっていたが、第13話以降は真名に変更されている。それに合わせて公式サイトのキャラクター紹介でも、第12話までに退場したサーヴァントを含めて真名での表記に変更となった。また、漫画版と同様に、『Fate/Grand Order』で設定が定まったキャラクターが回想シーンなどで一部登場している。
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