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『東京レイヴンズ』(とうきょうレイヴンズ、TOKYO RAVENS)は、あざの耕平による日本のライトノベル。イラストはすみ兵が担当。富士見ファンタジア文庫(富士見書房→KADOKAWA)より 2010年5月から刊行されている。2013年9月時点で原作小説とコミカライズを合算した累計部数は100万部を突破している。『このライトノベルがすごい!』作品部門では2014年版で7位を獲得している。「電子書籍アワード2014」ライトノベル部門では10位を獲得している。
メディアミックスとして、コミカライズが2010年より開始され、ドラマCD化が『ドラゴンマガジン』2010年11月号にて発表された。2013年10月から2014年3月までテレビアニメが放送された。
あらすじ
第一部(1 - 9巻)
今から半世紀前、戦時下に活躍した稀代の陰陽師・土御門夜光は禁呪である儀式「泰山府君祭」を執り行うもこれに失敗、そして、これ以降東京に霊災と呼ばれる災害が起こる原因を作った────。
時は流れ、東京で頻発する霊災を祓うべく陰陽師が活躍する現代。陰陽道の名門・土御門の分家にあたる血筋にも関わらず、霊気を感じ取る「見鬼」の才を持たない土御門春虎は、陰陽師になる道を諦め、友人の阿刀冬児や北斗と共に平凡な高校生活を送っていた。
そんなある日、春虎は土御門家次期当主にして幼馴染の土御門夏目と再会する。その直後に国家一級陰陽師・大連寺鈴鹿の起こした事件に巻き込まれて、春虎をかばった北斗が命を落とす。北斗が人間ではなく式神であったことを知った春虎は、北斗を操っていた術者に会うことを望み、夏目の式神として陰陽師への道へ進むことを決意する。
国内最大の陰陽師育成機関・陰陽塾への編入のため上京した春虎だが、そこでは夏目は本家のしきたりに従って女子であることを周囲に隠し、男装して生活していた。更に、夏目は夜光の転生ではないかと噂されていた。春虎と夏目、共に陰陽塾に編入した冬児や春虎の式神であるコン、クラスメイトの百枝天馬、倉橋京子、新年度から特待生として陰陽塾に入学してきた鈴鹿らは共に、夜光を狂信的に崇拝する「双角会」のテロリストたちが起こす事件に巻き込まれたり、周囲の思惑に翻弄されたりしながらも、研鑽を積み、度重なる実戦を経験して、仲間同士の絆を深めるとともに、徐々にその実力を確かなものとしていく。
そんな頃、春虎たちの前に相馬多軌子と名乗る少女が現れる。
実は双角会の真の黒幕であった陰陽庁長官・倉橋源司は、夜光を覚醒させるための呪具であり彼の式神でもある「鴉羽織」を求めて土御門本家を襲撃させるなど、正体を明かし始めていた。夏目の「しきたり」の本当の理由、さらに本当は春虎こそが夜光の転生であったことが知れ、倉橋と手を組む多軌子は行動を起こす。
花火大会の夜、多軌子が放った鴉羽に憑かれた春虎は霊力を暴走させ、危険な状態になる。夏目は自分の命と引き換えに彼を救い、春虎に、自分が北斗の術者であったこと、ずっと秘めていた想いを伝えて、息を引き取る。
春虎は陰陽庁に身柄を拘束されるが、冬児たちは陰陽庁を襲撃して彼を奪還、春虎は「泰山府君祭」を執り行って夏目を蘇らせる。一行は陰陽庁の陰謀を暴き、全ての因縁に決着をつけるべく、同じ思いを抱いてそれぞれで闇夜へと飛び立つ。
第二部(10巻 - )
夏目が生き返り、春虎が姿を消してから約一年、陰陽庁は闇夜に紛れてその版図を拡大させ、いっぽう春虎は夜光の式神である角行鬼と飛車丸を引き連れて陰陽庁に叛旗を翻していた。一方、東京から遠く離れた山奥にある星宿寺、呪術界の暗部であり闇寺と呼ばれる場所で暮らす稀少な生成りの少女・秋乃は、蛟の生成りであるという「北斗」と名乗る不思議な新入りの少女と出会う。さらに後日、星宿寺に陰陽庁から三人の「十二神将」が訪れたことをきっかけに、陰陽庁との融和を巡って、寺の内部対立が起こる。そこに現れた春虎の抵抗によって寺は崩壊し、行き場をなくした秋乃は北斗こと夏目と行動を共にすることになる。
テレビアニメ
2012年10月に同じくファンタジア文庫作品の『神さまのいない日曜日』と同時にテレビアニメ化が発表され、2013年10月から2014年3月まで独立局ほかにて放送された。全24話。
作品の舞台の地元局であるTOKYO MXが製作委員会に参加し、本放送枠とは別にリピート放送枠も確保しての放送を行っていたほか、放送直前には土御門夏目役の花澤香菜が顔出しで出演する独自のクロスプログラムも放送していた。声優陣はドラマCD版から続投した。
式神のうち、メカニカル構造が主な機甲式のほとんどは3DCGで描かれている。そのほか、結界などのエフェクトにもCGが多用されている。
次回予告については、第1話から第19話まではコンが登場するコミカルなショートアニメで、そのうち第13話までは監督の金崎貴臣が台本を考えていたが、第14話から第19話まではコン役の豊崎愛生によるアドリブとなっている。第20話から第24話まではそういった内容から一変し、土御門夜光の台詞を連ねた文面が表示されるのみとなっている。
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