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『あたしンち』(Atashin’chi)は、けらえいこの漫画作品、並びにそれを原作としたテレビアニメ作品。
概要
1994年6月5日、読売新聞日曜版にて連載開始。2002年1月6日から2006年3月19日までは隔週連載、それ以降は毎週連載となった。基本的に、等しいサイズの長方形23コマで構成された一話完結形式である。1995年にメディアファクトリーよりコミックス化、全21巻。1996年には文藝春秋漫画賞を受賞。2002年にテレビ朝日でテレビアニメ化、2003年にアニメ映画化、2010年には3Dアニメ映画化される。2012年3月11日に読売新聞日曜版での連載が終了したが、その後2019年12月23日より掲載誌を『AERA』に変更して連載が再開され、単行本は『あたしンちSUPER』と題して2021年より刊行されている。2016年1月時点で累計部数は1200万部を記録している。
物語は、よくも悪くも大雑把で節約志向の母、無口でマイペースな父、地味でオクテであり少しドジな高校生のみかん(あたし)、シャイで恋などには疎いが、ナイーブで理論派、堅実な性格の中学生の弟ユズヒコ(愛称:ユズピ、ユーちゃん)で構成された「タチバナ家」を中心に展開されている。他にも個性的なたくさんのキャラクターが活き活きと描かれている。話は連載開始直後はみかんと母をメインとした家族中心であった。しかし、連載が続くにつれて家族それぞれの人間関係が織りなすエピソードも描かれるようになっていった。
アニメ作品での物語の舞台は西東京市田無であり、一家は5階建てマンション3LDKに居住という設定である。最寄り駅である田無駅をはじめ、西武新宿線や西武バス、関東バス、スカイタワー西東京(田無タワー)などが作中でも忠実に再現されている。
原作単行本は中国語や朝鮮語に翻訳出版されているほか、テレビアニメは韓国・台湾・香港・インドネシア・マレーシア・インドでも放送されている。
2003年10月、本作の母が経済産業省「3R推進月間キャンペーン」のポスターキャラクターに起用された。
アニメ第1期最終回前日の2009年9月18日に、「あたしンちWEB公式サイト」(運営はメディアファクトリー)が立ち上がり、現在も『あたしンち』の企画や製作が続けられている。2015年1月30日リニューアルオープン。
他にも、第一三共株式会社が製作した『あたしンちの健康』というFlashアニメが配信された。これは、『あたしンち』を舞台にした生活習慣病の誤解を解決する目的で製作された(2012年終了)。
2010年11月13日から3D映画として再び映画化されることが決定し、同年6月24日から公式サイトが公開された。
2011年4月6日の読売新聞朝刊でコボちゃんの小学校入学を記念し『コボちゃん』とのコラボレーション漫画『コボちゃンち』が掲載された。
2012年3月11日をもって日曜版での連載を終了、17年弱の歴史に幕を閉じた。終了後の2週(18日、25日)は作者へのインタビューが掲載された。
2015年10月から2016年4月まで半年間、アニマックスにて完全新作となるアニメ『新あたしンち』が放送、BS朝日でも2020年12月から2021年3
月に放送された。
2019年12月、初の傑作選となる『あたしンちベスト』が朝日新聞出版から発行されることが発表、併せて同書特設サイトにて2020年から再開される新作が『AERA』で連載されることが発表された。移籍に伴い、商標はKADOKAWAからシンエイ動画に譲渡された。2020年2月上旬からは作品配信サイト「note」でも掲載されることも告知されている。
2020年5月、『あたしンち』公式YouTubeチャンネルを開設した。15日からアニメ作品が期間限定で順次無料公開されている。2021年7月6日より公式YouTubeチャンネルにてムービーコミックの配信が開始。
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